カテゴリアクセサリー、時計懐中時計機械式手巻き状態やや傷や汚れあり（詳細）精工舎のナルダン型機械を用いた恩賜の銀時計です。
近年では、状態のいいものはあまり数が出なくなって来たように思います。

恩賜の銀時計とは帝国大学や各官立学校や軍学校の成績優秀者に天皇から親授される時計で、卒業式には天皇名代として親王が臨御、手渡しするという形で下賜されました。帝国日本の中枢を担っていく人達が受け取ったことになります。

恩賜の銀時計は元は明治天皇が私物の時計を臣下に与えたことから始まるとされ、ウォルサムやロンジンなど舶来時計が使われて来ました。
1930年代以降は、精工舎の最上級ムーブメントであったナルダン型が用いられるようになります。高過ぎて売れなかったナルダン型を恩賜に用いたという話もあるくらいな良質な機械です。
本品はナルダン型の中でも比較的初期に当たる二段瀬戸引文字盤、青焼き(ブルースチール)針の物です。
文字盤のヒビなどはなく、全体的に状態がいいです。


この個体には別珍張の箱とチェーンが付きます。

2022年に4万円以上書けてオーバーホールをしています。
精度も良く、状態もいいので満足して頂けるかと思います。